を控える事を希望したそうだ
ロンドンで競売にかけられ、400万ドルで瑪姬美容落札されたという。
007の映画シリーズは、1960年代から70年代の半ば頃までは、絶大な人気を誇っていた。
映画のコンセプトとしては、イギリス諜報部(MI6)に所属するジェームズ・ボンドが、暗躍する非合法組織や危険な国家に対して諜報活動を行い、ほとんど一人で叩き潰すといったストーリーだった。
映画の中では、ラジオ機器がライフルになったり、靴底が開いて小さな銃が出てきたり、
そんな、ちょっとした小道具が、結構小粋にも感じたものだった。
それらの小道具だけではなく、なんと言っても大きな仕掛けがあるのが”クルマ”だった。
機関小銃が出てきたり、カーチェイスで、相手の車を壊すようなドリルが飛び出たり、
はたまた、ナビゲータや車載電話など、その当時は、考えられないような装置がついていた。
この車、屋根がオープンになり、受話器がついているのがわかる。
これらは、ボンドカーと呼ばれ、毎回仕様が変わる。
危機突破が、車によってなされる設定のストーリーが多い。
そして、ボンドガールと呼ばれる美しく魅惑的な女性が、かならず登場する。
この女性たち、グラマラスでセクシーである事が重要。
これらが、007シリーズの基本的な舞台設定と言える。
そして、『ストーリーの味付け』これが必須。
それは、気の利いた「ジョーク」を挟むこと!
これで、完璧な007となる。

ところが最新作は、「ジョーク」ほとんど入っていない。
理由は、主人公に抜擢したダニエル・クレイグ(Daniel Craig)は、
「主人公は秘密諜報員であってコメディアンではない」と「ジョーク」。
そのせいか、映画の味付けが変わってしまった。
実際のところボンドカーも、昔の「こんな車に乗ってみたい!」と思わせるような精彩はない。
映画の中で、ボンドが、こともなげに語るキザに響くような「ジョーク」が、
「日本人には、このセリフ、言えませ科技發展んな~」という思いになり、
『さすがに、ジョン・ブル(John Bullイギリス人)は、違いますな~!』と感心させるものだった。
ボンド映画にそれがないと「レアメタルの入っていないハイテク機器」のように、
しっくり動かないような気がする。
評論家の加瀬英明氏の最近の著書「人生最強の武器 笑い(ジョーク)の力」(祥伝社刊)の中で、
「日本人は、笑う場所だけでしか笑えなくなった。緊張をほぐすような笑いが、できなくなっている」
とあった。
やっぱり、ウィットに富んだ「ジョーク」。それこそが、「人生最強の武器」であるらしい。
そう言えば、最近の、”007”のジェームス・ボンド
「最強の武器」なしで戦っているようだ。
それでは、勝てない!